介護・看護研修(第4回目)を行いました

令和3年2月20日に介護職の資質の向上と看護職との連携の強化をめざす研修を行いました。
今回は、利用者様の中でも精神障害をお持ちの方に方についての学習と事例検討です。

埼玉県内でソーシャルカウンセラーをされれている方を講師にお招きしました。この方は、昔、障がい者施設でのケアラーとしての勤務の他、医療機関や介護施設、行政での経験があり、認定社会福祉士・公認心理師・精神保健福祉士・介護福祉士・ケアマネージャなどの多くの公的資格をお持ちの先生です。

テーマは「みんなで、ともに地域で生きる ~精神障害の理解と支援のポイント~」でした。

まず、精神障害のおおまかな分類として:統合失調症、認知症、発達障害、双極性障害、うつ病、依存症があげられます。  精神障害基本法第2条の精神障害者の定義を噛み砕けば、「抱えている病気・障害と共に生き、生きづらさを抱えながら生きているかけがえのない存在」ということです。

精神障害の起こる原因は「心因性・外因性・内因性」があり、それらが絡み合って、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れると発症します。つまり、複雑な要因が絡み合っており、遺伝・親の育て方・本人の性格だけが要因ではない、ということです。

治療は、

・生物(薬物療法)=抗うつ剤、気分安定剤、抗精神病薬、抗認知症薬、睡眠薬などなど

・心理(精神)面は=支持的精神療法、認知行動療法、集団精神療法、心理教育等

・社会・環境面は=障害福祉サービス、年金制度、住居、生活環境や関わりの工夫 などです。

介護職や看護職ができる支援のポイントは:

・見立て(アセスメント)として、からだ・こころ・くらしの全体を見て、本人の強さをより強化するとともに、

家族や関係者を支援の対象者として見ることも大切です。

ケアラーが関わるポイントは、「物語」「思い」に寄り添うこと; 本人の障害特性(五感=敏感な部分)に応じた個別計画を立てることです。そしてそれを関係者で共有することが大切です。(難しい面もありますが)

こうした基礎理論の講義のあと、実際にお世話をしてる利用者様について、具体的な問題行動の原因の奥にある要因を話し合ったり、それにどう対応してい行くかなどを、講師と介護・看護職員の間で、実際的な意見交換が行われました。 

一例では、成人近くになった障害のある利用者の自立を目指し、グループホームで生活させてる場合があります。その親御さんがグループホームにほとんど顔を出さないのは、障害者本人のこころのバランスが家とグループホームの両方に分裂しないようにするために親御さんがあえて突き放しているのだろうということです。そうした環境では、グループホームの職員がお母さん役となっています。

最後に、講師の方から、人を支える仕事をしている介護・看護職は感情労働も伴い、バーンアウトをすることもあります。 支援がうまく受け入れられず、本人や家族から苦情や批判を受けることもあります。
しかし、それは自分が否定されているわけではありません。疲れた時は、特に自分自身を大切にしてゆっくり休んでください。支援者(ケアラー)が疲れていては、利用者様やご家族にも影響が及びます。訪問看護やへルパーという世の中になくてはならない大切なお仕事が、うまくいきますように心から応援しています、と激励を受けました。

この研修をつうじ、介護職や看護師が現場の経験から考えていることが、はっきりとした枠組みの中で理解できました。 より一層、現場での支援やお世話に活かしてゆけると思います。

                  文責:グレースホームヘルプ 管理者 晝間大郎

              



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