発達障害者支援センターの専門研修1を受講

令和3年9月29日に埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」が主催する専門研修1を、グレース相談支援センターの相談支援専門員と相談員(双方とも看護師)がZOOMで受講しました。講師は市川宏伸先生で、70名以上が参加しました。

発達障害が社会や制度の中でどのように扱われてきたかから始まりました。市川先生の持論は「世の中すべて障害者、種類と程度が違うだけ」ということです。 発達障害との関係で、不登校・ひきこもり、からかい・いじめ・虐待、依存・乱用、自傷・自殺、司法関連などの問題点の説明がありました。

平成17年に施行された発達障害者支援法で、ようやく行政の支援が可能となり、平成28年の改正で共生社会の実現を目指すこととなりました。早期発見、教育、情報共有、就労支援、司法手続きにおける配慮、家族への支援などが改正点です。

その後、発達障害の特性と社会適応、発達障害の特徴(スペクトラム)、診断基準(DSM, ICD)、知的能力障害などについてのお話がありました。

具体的に自閉スペクトラム症、広汎性発達障害(PDD)、アスペルガー障害(ASD)などの定義の変遷や、学習障害やADHDなどの治療薬などのついての説明が続きました。

質疑では、脳機能障害が前提となるので、子育てが原因で生じるものではないが、育て方が良いほうが良いのは健康人と同じであるということです。

脳機能障害という目に見えない原因ですので、支援者としては、その原因はともかく、発達障害者が暮らしやすい場とサービスを提供するのが任務と感じました。

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