訪問看護・介護における福祉用具・住宅改修の研修:R6年度2回目
令和6年10月4日、訪問看護および訪問介護スタッフの資質向上を目的とした研修を実施しました。今回のテーマは「福祉用具と住宅改修」で、専門企業から講師を招き、最新の知識と実例を共有していただきました。
福祉用具の概要
福祉用具には13種類の主な品目があり、要介護2以上の方を対象にレンタルが可能です。2024年度の報酬改定に伴い、歩行器、手すり、杖、スロープなどの器具は、要介護1以下の方でも利用可能となり、購入もできるようになりました。特に手すりの設置に対するニーズが最も高く、介護の現場での重要性が再確認されました。
住宅改修のニーズ
住宅改修においては、玄関、トイレ、お風呂の改修が最も求められる分野です。介護保険を活用することで、1人あたり最大20万円までの支援が受けられ、具体的には手すりの取り付け、浴室の扉を折り戸に変更する工事、和式から洋式トイレへの変更などが含まれます。一方、障害者向けの住宅改修や福祉用具に関しては、原則として購入となるため、利用者数は少ない状況です。
研修の学び
今回の研修を通じて、福祉用具や住宅改修に関する正確な情報を得ることが、費用対効果や介護の質を向上させるために重要であることを学びました。専門企業からのアドバイスは、現場での具体的なニーズに応じた最適な選択を可能にするものであり、利用者やそのご家族の負担を軽減する上で欠かせない知識となりました。今後も、こうした研修を通じて、スタッフ全員の専門性を高め、質の高いサービス提供を目指していきます。