医療・介護関係者研修会 <宮寺・二本木、金子、東金子地区>
令和3年10月28日(木)に入間市在医療支援センターの主催で、「医療・介護関係者研修会 <宮寺・二本木、金子、東金子地区>」がzoomで行われ、
地域の医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャ、歯科医師、社会福祉士、介護施設や訪問看護、訪問介護の事業所、入間市役所介護保険課の関係者ら20人ほどが参加しました。
グレースからは訪問看護師(所長)と訪問介護士(サ責)の2名が参加しました。
在宅医療・介護連携推進の課題と解決に向けての取組みについてを大テーマとして、今回は入退院支援についての研修でした。
まず、病院医師から、在宅医療・介護を希望する患者(利用者)さんは、①地域のかかりつけ医を持つことの大切さと、②病状が悪化した際に、後方支援として入院等のできる大きな病院等に、かかりつけ医からあらかじめお手紙を書いてもらって連携しておくことで、いざという時の対応が速やかに適切に行われるようになると説明がありました。
そして、「入退院時連携ガイドライン(入間市版)」が紹介されました。また、多くの医師会で導入されているMCSという医療・介護職種に特化したセキュリティーの高いSNSを利用した「いるまネット」も改めて紹介されました。
「いるまネット」は入間地域の医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、ケアマネジャー、地域包括支援センター、行政などの多職種によるネットワークです。研修会の案内や情報共有などが行えます。多職種の交流がより一層深まることを目指します。
このMCSを利用して、グレース訪問看護リハビリステーションでは、ターミナルの利用者様のグループを作り、医師、看護師、ケアマネらが、患部の写真や処方箋、医師の指示書などを載せて、密に連携して看取りまでを行った経験があります。
その後、4つのグループに分かれ架空のケースをもとに、入退院支援における連携についてグループワークを行いました。 当グループでは、薬局の薬剤師から、在宅医療・介護の利用者様には薬をデリバリーしたり、余った薬の整理などもできるのだが、そうしたことがあまり知られていない、という実情を聞きました。 有料老人ホームのケアマネからは、体験入所もできるという話もありました。地域包括の社会福祉士からは、グレースのような訪問看護や訪問介護を行っている看護師、介護福祉士らが、利用者と一番頻回に接しているので、フィードバックを受けることで利用者様の状況をより良く把握できるようになるということでした。 また、入退院時の前からの医師とケアマネ、訪問看護師らとのカンファレンスなどが重要だとの意見もありました。
いずれにしても多職種の密な連携で、利用者様に最善の医療と介護のサービスが提供できます。職種や立場や組織の違いがあり連携は難しい面もあります。そのために 「いるまネット」 の更なる普及と活用も大切です。
ZOOMの会議研修でしたが、こうしたことを通じて、お互いを知ってゆく「顔の見える関係」を築くことがが地域の医療・介護力を上げるのに欠かせないことです。