訪問介護・看護などでのより良いコミュニケーション(R7 2回目)

令和7年9月20日(土) グレースホームヘルプとグレース訪問看護リハビリステーションからヘルパーさん、看護さん 16名ほどが参加して、訪問介護や訪問看護での利用者さんとのより良い介護のためのコミュニケーションのワークショップを受けました。

講師は江成登美子先生で、介護福祉士やケアマネ、介護教員として20年以上の経験をもつ先生です。


まず、利用者様の見た目で最初の印象が決まりますが、その裏には身体面・生理面・感覚面・精神面のいろいろな原因があります。

利用者様に話しかける上で、「してください、しましょう」の直接的指導より「どうしますか?、どうしたいですか?」の側面的援助が大切です。 言語的なコミュニケーション以外に、抑揚や語尾などの准言語的のもの、身振り手振り、表情などの非言語的な話し方を使うことが大切です。

ワークショップでは、数人のグループに分かれて、話し手と聞き手になり、聞き手は作業をしながら話を聞きました。そうすることは、介護の仕事をしながら利用者様の話を聞くことと同じ状況です。 仕事を確実にしながらコミュニケーションを両立させることが重要であり難しいことを再確認しました。

また、サービス担当者会議の事例を、自分たちがケアマネージャになったつもりで開催しました。 高齢のご夫婦の事例で、ご主人は家で介護されたいがわがまま、介護者の奥様は体がきつく自分も要介護認定を受ける状況でご主人を施設に預けたい。現在のサービスは訪問介護と短期入所療養介護と通所介護です。お二人の希望をかなえつつ、より良いQOLで介護をしてゆくにはどうすればよいかというケアカンファレンスです。

3つのグループからそれぞれのケアプランが出されました。 プランに正解はありませんが、更新を重ねてゆくことが大事です。
あるグループからは、奥さまが有料老人ホームに入所して、ご主人は1日2回訪問介護やショートステイ、デイケアで見たもらう案がでました。 別のグループからは、訪問介護や週末のショートステイ、訪問入浴などの案が出ました。
こうしたグループでのケアカンファレンスは、介護者同士の意思疎通をよりよくする効果もあります。

また、利用者に対する不適切なかかわり方として、命令指示、子供扱い、いい加減にあしらうことが挙げられます。

頻回にトイレという利用者には、実際にトイレの必要がなく構ってもらいたい場合もあります。こうした時に、どのような答え方をするかが関係性に大切な役割を果たします。

このようなグループワークを通じて、現場での経験の再確認と気づきを得られたことは貴重な研修となりました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です