摂食嚥下、栄養の研修(R5年度 2回目)

令和5年9月30日に、「在宅看護における摂食嚥下、栄養の知識」をテーマに、グレースホームヘルプとグレース訪問看護リハビリステーションのヘルパー、看護師、リハビリスタッフが研修を受けました。

講師は摂食・嚥下障害認定看護師です。

食べることは生きるための基本で、心をはぐくむとともに全身を使った運動です。高齢者には日常生活の生きがい、子供には健全発育の基本となります。 高齢期と小児では嚥下の特徴が違います。 嚥下障害では、窒息、誤嚥、栄養不良・脱水というも問題で、肺炎や死の危険、介護困難も生じます。その対応として、食形態や食事姿勢、とろみ材や嚥下食の活用が必要で、多職種連携も必要となります。

経管栄養に乙井お手は、経鼻、胃ろう・腸ろう、間歇的チューブ法などがあります。

経管栄養の種類について商品名をあげての説明があり、経管栄養のメリット・デメリットの説明も受けました。

経腸栄養の合併症として、下痢、嘔吐、便秘のほか、脱水、水分過剰、糖代謝異常などや誤嚥性肺炎、腸内細菌感染などもあります。その直接的対応のほか、半固形化栄養法(とろみ)やオリゴ糖などの方法があります。

経口的栄養補助(ONS)には食品と保険適用の医薬品があります。それぞれの商品には特徴がありますが、利用者様に適したものを使用することが大切です。

普通の水分等の接種時に使う「とろみ剤」には、でんぷん系、グアガム系、キサンタンガム系があり、最近の主流はキサンタンガム系とのことです。とろみが出るまでに20秒から10分程度かかるので、在宅での使用にはその時間も考慮がいります。とろみもの程度も、薄いもの、中間、濃いものがあり使い分けが必要です。 また、炭酸飲料やビールなどにも入れられる炭酸用のとろみ剤もあります。

講義のあと、実際の利用者様の現場でのとろみ剤の使用状況など、皆で話し合いました。

食べるという生命の基本の医療的や介護的な補助について、知識と認識を深めることができました。

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