作業療法とは何か? 介護職員への研修(R3年度2回目)

令和3年9月18日(土)に、グレースホームヘルプの介護職員への今年度2回目の研修を行いました。

テーマは、「作業療法士とは?」 について作業療法士の方を講師として、30分の講義と30分の事例を通したディスカッションで研修しました。
まず、リハビリの専門職として理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)があります。

理学療法は「立ち上がる、起き上がるなどの日常生活の基本動作」を担い、作業療法は理学療法で改善した身体機能を活用して「食事、文字を書く、などの手や指の細か動作」を担当します。 「作業」とは、日常生活動作、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流などのことです。大まかにいうと、PTは下半身やADLを、OTは上半身やIADLの改善をします。

OTの対象は、身体障害、精神障害、発達障害(知的障害)、高齢期の障害などですが、特色として発達障害や精神障害にも治療を行います。PTは主に身体障害が対象です。また、「からだ」と「こころ」の同時のリハビリを幅広い作業活動を通して行うのがOTです。

したがってOTの活躍する場所は、一般病院・リハビリ病院のほか精神病院、老健、障害福祉施設、児童養護施設であり、PTは一般病院・リハビリ病院、老健、スポーツ関連施設が多いとのことです。

その後、現在、関わっている利用者様のついて、具体的な行動、例えば固執、声出し、鬱状態などについて、実際の介護の際にどのようにアプローチをしてゆけばよいかを皆で話し合いました。 精神障害の利用者様も多いので、個別に、根気よく、本人の好きなことで条件付けしたり、気をそらしたりして、対応することが求められていることを学びました。


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