ヘルパー研修 第4回:家族支援
令和5年2月18日にヘルパーさんたちの資質の向上の研修として、今年度第4回目を行いました。
テーマは家族支援です。 講師は、青梅市立総合病院で認定看護師・専門看護師(家族支援)の資格を持つ戸田美音子先生です。
実際に訪問に伺っている利用者の方とその家族関係を題材に講師の先生のお話と、ヘルパーさんたちの実際の話をもとに、皆で議論しました。
利用者様とご家族の関係があまりよくない(口論などが多い)なかで、いかに限られた時間でヘルパーとしての仕事をするかを、現場の実情を先生が聞き取り、皆で情報を出し合いながら解決策を考えました。
模造紙にジェノグラムを書き、病気の経過や家族の一人一人の背景を書き込み、全体のイメージをつかみながら研修が進みました。
ご主人との仲に関しては、慣れない介護や家事と仕事の3つが負担となっている状況、いままでの家族の生活の中での当たり前となっていた関係、そして、病気がなければ新たな老後の生活スタイルが気づけたであろうこと、などの点を理解して介護に入ることが大切だということです。また、ご家族の想いや利用者様の想いを、伝えてゆく仲介的な役割を担うことも必要でしょう。そして介護をしている家族に「ほめる」言葉かけも大事です。
利用者様が、家族とのかかわりが少ない中で、ヘルパーさんに依存傾向が出ているので、訪問介護時のヘルパーさんに対する過度の要求も出でてきていると考えられます。
訪問介護が始まった当初1か月はヘルパーさんも泣くほど大変であったそうですが、一歩踏み出した関係ができてきた今は、かなりの信頼を得ている担当者もいます。
今後は、進行する病への対応と覚悟、障害福祉から介護保険への切り替えなどが課題となるので、訪問看護・リハビリの更なる利用や、そうしたことの相談に乗る多職種連携も重要となります。